紅玉が日本に入ってきたのは約200年も前のこと。
小玉で文字通り、名前の通り真っ赤に実るりんごです。
かつては市場に大量に出回っていましたが、
たくさんの新種の登場により、日本のりんご生産量の
わずか1%まで激減。大変希少なりんごになってしまいました。
しかし、近年は紅玉の持つりんご本来の美味しさが見つめ直され、
また、タルトなどのお菓子作りにも適していることから、
少しずつ生産する農家が増えてきています。
長野市の小山果樹園もその一つです。
小山さんはりんご作りの名人。
研究に研究を重ね、有機たっぷりの肥料を使い減農薬で栽培しています。
環境にやさしい農産物として 長野県の認証も受けています。
慣行栽培の70%以下の農薬しか使っていません。
「安全で美味しいりんご作り」。。。
言うのは簡単ですが、減農薬での果物作りには
大変な手間と時間がかかります。農薬の使用を最低限に抑える分、
害虫などの被害が発生しないよう、細心のケアが求められます。
また、小山果樹園では土作りにもこだわって栽培しています。
カニ殻や魚粉、大豆粕などからつくった独自の堆肥でミネラルを補給し
元気な土地からは、甘くて美味しい果物が育ちます。
口の中に広がる甘酸っぱさと香りの高さは、病みつきになる美味しさです。
ぜひ一度お試しください!
【りんごの保存方法】
りんごは保存性の高い果物ではありますが、
温度差にはあまり強くないため、冬であれば
暖房の入っていない冷所で箱にいれたまま、
もしくは新聞紙などで包んでおくと、一か月程度は保存できます。
暖かい時期であれば、りんごをラップで包み
それらを薄めのポリ袋に入れて口を縛ったものを、
冷蔵庫の野菜室に入れておくと、水分を保つことができ長持ちします。
りんごからはエチレンガスが出ており、
これが果物を熟成を促す働きがあります。
他の果物を早く熟したい時は、りんごと一緒に保存し、
そうでない場合は一緒に保存しないと早く傷んでしまいます。
また、エチレンガスはじゃがいもの発芽を抑制する効果もあります。
【りんごの食べ方】
変色を防ぐには
りんごは一度皮を剥くと、酸化酵素の働きで茶色に変色し始めます。
これを防ぐためには、塩水に漬けるか、レモン汁を加えた水に浸します。
生のまま
新鮮なりんごを生で食べるの場合は、できるだけ皮も一緒に食べたいものです。
皮とその近辺の果肉にはポリフェノールや食物繊維などの
栄養素がたくさん詰まっており、捨てるのはもったいないです。
デザート用にはミキサーなどにかけ裏ごししピューレ状にしたものを
ジュース・スムージーやシャーベットとしてお楽しみいただけます。
また、すりおろして離乳食や病気の時の栄養食としても使えます。
すりおろす場合は、陶器やプラスチックのおろし金が適しています。
金属に反応して茶色に変色するのを防ぐことができます。
お菓子作りに
ジャム、タルト、焼きりんご、アップルパイなど、色々なお菓子に利用できます。
お菓子や料理に使用する場合はなるべく香りが高いりんごを選びましょう。
調味料などで甘味や酸味は補えうことができますが、
りんご特有の香りは、代用がきかないからです。